駅弁でおなじみの「かにめし」は長万部町の歴史・文化ともいえる特産品です。
その誕生は、昭和初期に鉄道交通の要衝として栄えた長万部駅構内で弁当の販売をしていた、長万部駅構内立売商会(現:かにめし本舗かなや)が、戦後の食材不足の折に「煮かに」を弁当の代わりに販売したのがきっかけでした。「煮かに」は毛がにの旬である夏にしか販売できなかったため、かにの美味しさを一年中味わってもらえるようにと、何度も試作を重ね昭和25年「かにめし」が完成しました。
現在では長万部町内の飲食店やドライブインなどで個性豊かなかにめしが作られ、お持ち帰りだけでなく店内であたたかいかにめしを食べることができます。